ソース: АrсhDаilу
The Wall of Tolerance House / T2P アーキテクツ オフィス
建築家が提供するテキストによる説明。 敷地は兵庫県西宮市の閑静な住宅街にあります。 クライアントは、空間の象徴としてのコンクリートの強い骨組みと同時に、子供の成長やライフスタイルの変化に対応できる家を望んでいました。 外周部の主壁には鉄筋コンクリート造の壁構造を採用し、ワンルームの室内空間を吹き抜けでつないでいます。 構造壁を極力減らし、建具を個室間の仕切り壁として活用。 この家のテーマは、恒常性と可変性、不便さ、そして自由です。
プライバシーをしっかりと守るコンクリート外壁の閉鎖的な中庭住宅ではなく、街や庭など外部環境とつながる住空間を目指しました。 この目的のために、構造的に必要な壁を維持しながら、外壁に可能な限り大きな開口部を配置しました。 規則正しく並べられた正方形の開口部は、ガラス張りかどうか、シャッターやカーテンで開閉するかどうかによって、外部との関係を定義します。 また、開口部はコンクリートブロックで塞ぎ、現在の家庭の状況やライフスタイルに必要な室内空間に合わせて必要な大きさに調整しました。
湾曲した階段や各所に配置された大きな窓が、ワンルームの室内空間に立体的な奥行きを生み出しています。 リビングを囲む大きな開口部は開放感をもたらしますが、時には視線を遮る必要があります。 通常の2倍以上の長さのカーテンは、生地の粗さや密度を調整することで透け感を自在にコントロール。 カーテンは視線をコントロールしながら外の風景や隣室の断片を遮断し、住宅密集地にプライバシーを保ちながら開放的な空間を作り出します。
1階の駐車場、玄関、階段、2階のリビング・ダイニングは生活空間であると同時に、ヴィンテージカーや絵画などクライアントのコレクションを展示するスペースでもあります。 エントランスのネームプレートとしての書道彫刻は、空間への導入要素です。 家中の横型の陳列棚には、クライアントの趣味のフィギュアが飾られ、窓際のリビングスペースに彩りを添えています。 3階は、成長する子供部屋や書斎などフレキシブルな空間として計画。 個々のスペースである半透明のポリカーボネート可動間仕切り壁は、将来の家族の変化するニーズに対応し、更新するように設計されています。
空間を埋め尽くすコンクリート打ち放し、ブロック、木、石、布などの素材の質感は、それぞれの場所での質感のバランスを考慮して計画されました。 素材の表面に時の流れを刻み込み、その空間に家族の時間を重ねることで、住まいへの愛着が長く残る記憶の器となることを願っています。
ソース: АrсhDаilу
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